映画「スピード」を観て。バスを舞台としたノンストップ・アクション


 1994年制作のアメリカのアクション・サスペンス映画です。主演はキアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックです。爆弾魔とSWAT(特殊部隊)による、ハラハラドキドキ目が離せない攻防を描いた、ノンストップ・アクションです。速度が時速80km以下になるとバスが爆発するという設定が面白く、また次から次へと起こる危機的状況を頭脳的かつゲーム感覚で解決していく展開が醍醐味です。

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オフィスビルのエレベーターに爆弾が仕掛けられ、乗客が閉じ込められる事件が発生し、ロサンゼルス市警察SWAT隊員のジャック(キアヌ・リーブス)は、上司の分隊長や同僚のハリーたちと共に爆弾を処理し、乗客たちを救出します。犯人を追い詰めますが、もう一息のところで逃げられます。

逃げた犯人から後日、ジャックに電話がかかってきます。電話の内容は、ベニス発ダウンタウン行きの路線バスに、爆弾を仕掛けたというものでした。ジャックに対応させろと言い、同時に身代金を要求します。爆弾はバスの速度が一度でも時速80kmを越えると作動し、次に速度がこれを下回ると爆発するという仕掛けでした。

爆発を阻止するために、標的となったバスに飛び乗ったジャックでしたが、不法滞在していた乗客が、自分を追ってきたと思い込んで発砲し、運転手が負傷、代わりにスピード違反で免停中のアニー(サンドラ・ブロック)が運転を任されます。

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ジャックは、次々とバスに襲い掛かるトラブルに立ち向かいますが、高速道路で15メートルほど道路が寸断されている区間があることが判明します。最大のピンチが迫る中、ジャックは上り坂を利用してバスをジャンプさせることを考えバスを加速させます。道路が途切れる寸前でバスは大きく跳ね上がり、15メートルの隙間を飛び越えることに成功します。その後もバスは走り続けて、やがてジャックの機転で、ロサンゼルス国際空港へと向かいます。

オフィスで犯人の身元を調査していたハリーは、爆弾の一部に使われていた金時計から、犯人は元アトランタ市警察爆発物処理班員のハワードと断定します。ハワードは爆発物処理中の事故により、左手の親指を失って退職せざるを得なくなり、充分に補償してくれなかった警察を逆恨みして、警察に挑戦をしていたのでした。ハワードの自宅を突き止めたハリーたちが自宅に突入しますが、もぬけの殻のうえに、仕掛けられた爆発物で命を落としてしまいます。身元の特定につながる金時計をわざわざ爆弾の一部に使ったのは、ハワードが自宅におびき寄せるために仕掛けた罠でした。

ハリーたちの死を知ったジャックは癇癪を起しますが、アニーになだめられます。冷静を取り戻したジャックは、アニーが着ていたアリゾナ大学の「ワイルドキャッツ」のカーディガンを目にします。ハワードが、電話でアニーのことを「ワイルドキャット」と呼んでいたことを思い出し、車内の監視カメラを発見します。ジャックはテレビクルーにバスから出ている電波を録画させて、偽の映像を流す作戦に出ます。ハワードが状況を知らずにいる中、人質は続々と別のバスに移されて、最後に残ったジャックとアニーもバスを離れて、乗客全員が無事に脱出に成功します。無人となったバスは、無人のジェット機に激突し、同時にスピードが80kmを下回ったことで、ジェット機共々爆発します。

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その後、ジャックにハワードから、身代金の催促の電話がかかってきます。乗客が全員脱出したことを知らないハワードに対し、ジャックと分隊長は現金の受け渡し場所に隊員を配置し罠を仕掛けます。しかし録画された映像に気づいたハワードは激怒し、警察官に扮装して受け渡し場所近くにいたアニーを拉致します。異変に気付いたジャックは、現金の受け渡し場所として指示されたゴミ箱に駆け寄りますが、ゴミ箱の地下には穴が掘られていて、現金が取り出せる細工をされていました。ジャックが地下に入ると、そこには身体に爆弾を巻き付けられたアニーとハワードがいました。ハワードはアニーを人質に取り、地下鉄の電車を乗っ取って逃走します。

電車の運転士を射殺したハワードは、屋根の上にジャックがいる事に気づき現金を山分けしようと提案しますが、袋に仕掛けられていたカラーボールが破裂して、その現金は使い物にならなくなります。激昂したハワードは屋根の上のジャックに向けて銃を乱射し、直接屋根に登ってジャックと格闘しますが、トンネル内の信号機に頭を打ち付けて首を切断され、電車から転落して死にます。

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ジャックは電車を止めようとしますが、ハワードが運転士を射殺したときの流れ弾で、無線機も運転台も破壊されていたために、救援を求めることはもちろん、電車を停止させることすら不可能になっていました。ジャックは前方にカーブがあることに気づき、速度を上げて電車を脱線させて停止させようと考えます。

工事区間に突入した電車はみごとに脱線して地上に飛び出し、横転しながら道路を滑走して停止します。群衆が大惨事に驚き車両の周りに集まってくる中、ジャックはアニーと抱き合います。

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「エレベーター」「バス」「電車」という、縦のスピードから横野スピードへの展開がうまいと思いました。動く密室を舞台に、スピード感を前面に押し出したこの映画は、世界的な大ヒットを記録します。文字どおり全編スピード感が満載で、疾走感の快楽が堪能できました。

キアヌ・リーブスがカッコいいし、サンドラ・ブロックも美しかったです。主人公ふたり活躍が見事でした。暴走バスでの次々と現れる危機的状況に対して、あの手この手で解決を図るジャックは良かったです。無駄の無いストーリーで、バスの乗客たちの結束した活躍も見ものでした。

終盤はキアヌ・リーブスとサンドラの恋愛ストーリー気味になり、ラストの衆人監視の中でのラブラブはご愛嬌です。「極限状況で始まった恋は長続きしない」というアニーのセリフには納得がいきました☆


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