映画「小さな恋のメロディ」を観て。ロンドンを舞台に幼い少年と少女が駆け落ちする話


 1971年制作のイギリスの青春映画です。ロンドンを舞台に、幼い少年と少女の淡い恋愛を瑞々しく描き、厳格で過干渉な大人に反抗する子供たちの日常の姿や、友情を織り交ぜたラブストーリーです。

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冒頭は、11歳の主人公のダニエルと悪友のトムが、早朝のボーイスカウトの練習場面から始まります。身なりがキチンとしている中産階級のダニエルに比べ、労働者階級のトムは身なりが乱れています。ダニエルが帰宅すると、ダニエルは朝食中に父が読んでいる新聞にマッチで火をつけて、両親を怒らせます。いっぽう、ヒロインのメロディ(やはり労働者階級)は、金魚欲しさに勝手に服を持ち出して、金魚と交換します。そしてメロディは父親に会いに酒場へ行き、金魚を見せます。

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『小さな恋のメロディ』© Photofest / Getty Images

ダニエルやトムやメロディの通う小学校は、厳格な公立学校で、生徒数も多いです。今日も大勢が登校して学校生活が始まります。休み時間に児童たちはサッカーやトランプ、おしゃべり、タバコに興じています。放課後は爆薬を作っていたずらしたりします。ある日、ダニエルとトムは、バレエのレッスンをしている女子児童を覗き見します。その中にはあの美しいメロディもいました。ダニエルはメロディに一目ぼれします。先生に見つかり、バレエのレッスンにダニエルたちはつき合わされます。放課後、女子児童たちは墓地に行き、男性スターのポスターを広げ、キスの練習をします。ダニエルはその様子を覗き見します。見つかってしまったダニエルは口笛を吹きながら、その場を離れます。

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『小さな恋のメロディ』© Photofest / Getty Images

ダニエルが音楽室に行くと、メロディがリコーダーの練習をしていました。その音に合わせて、ダニエルはコントラバスを弾きます。2人だけの濃密な時間が流れます。ある日、学校でダンスパーティーがあり、踊っているメロディを見たダニエルは、彼女に一緒に踊って欲しいと言います。メロディと一緒に踊るダニエルでしたが、踊りに誘った悪友のトムが、メロディのおデブの友だちを泣かせてしまいます。メロディは慰めに行ってしまい、楽しい時間は終わってしまいます。

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『小さな恋のメロディ』© Photofest / Getty Images

メロディは、自宅でお化粧にトライします。口紅とアイメイクをしますが失敗してしまいます。学校で運動会が開かれて、頭の中がメロディでいっぱいのダニエルは、徒競走で1番になります。ある日、予習をしてこなかったダニエルとトムは、授業で上手く答えられず、放課後にお仕置き(スリッパでお尻を叩かれる)をされます。2人が部屋を出ると、なぜかメロディが待っていました。そしてダニエルはメロディと一緒に、トムを残して走り去ってしまいます。トムは激怒します。

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© Photofest / Getty Images

ダニエルとメロディは、2人だけで墓地にデートに行きます。2人でひとつのリンゴをかじり合うほどに、2人の仲は親密になっていました。愛と将来を語り合います。その後ダニエルはメロディのアパートに招待されて、家族に紹介されます。2人は学校をさぼって、列車に乗って遊園地に遊びに行きます。その後、海辺に海水浴に行き、ダニエルはメロディにプロポーズをします。他日、2人は校長先生に呼び出され説教されます。そこでダニエルは「結婚宣言」をします。教室に戻ると、クラスメートから冷やかされます。そしてトムと取っ組み合いのケンカになります。いっぽうメロディもやはりクラスメートから冷やかされます。

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ある日、ダニエルの母親から校長に、ダニエルがメロディと「駆け落ち」したと電話で知らされます。先生たちが教室に行くと、生徒たちが誰もいませんでした。残っていた爆弾作りが趣味の生徒から、2人の居場所(線路脇の廃墟)を聞き出した校長は、先生たちを引き連れて現場に向かいます。そこでは牧師役のトムのもとダニエルとメロディが「永遠の誓い」をしていました。生徒たちと先生たちは、乱闘騒ぎになります。そのさなか、爆弾が成功してダニエルの母親の車が燃えてしまいます。先生たちは敵わないと撤退していきます。

最後の場面、ダニエルとメロディは、トロッコでどこまでも去ってゆくのでした。

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全編にビージーズの名曲の数々(「メロディ・フェア」「若葉の頃」)が、ラストにはクロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングの名曲「ティーチ・ユア・チルドレン」が流れます。曲調と詩の内容がとてもマッチして、そこだけミュージックビデオを見ている感じでした。ヒロインのメロディがとにかく魅力的で、メロディが金魚をもらって眺めるシーンで流れる「メロディ・フェア」が秀逸でした。ダニエルもひ弱だけどハンサムで、可愛かったです。

爽快なラストに、カタルシスを得られました☆

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